非正規社員が増えるワケ

正規社員と非正規社員。言い換えればウチの社員とソトの社員よね?

 

日本の会社では、かなり規模の大きな会社でも”社員は家族”を標榜していることが多いです。時代劇では、江戸時代の大店の主人で小僧を「ウチの子」と称する場面があります。200~300年経った今でも、従業員を「ウチの社員」と呼ぶ、大会社の社長さんもかなりおられます。社長にとって「ウチの社員」は家族(同然)です、これが正規社員だと思います。

 

社員は家族?
社員は家族?

非正規社員として雇用するには、怪しからんという知識人さんは多いです。

一方で、そういう知識人さんは、”社員は家族”と言っている経営者をブラックと断罪もします。

 

多くの会社をみてわかることは、社長さんは社員のことを大事にしているということです。中小企業の社長さんは実にたいへんで、いいことなんかあんまりありません。

 

それでも、社長さんは社員を大事にします。ときには、自分自身や自分の本当の家族を犠牲にしてでも、”社員は家族”と思って尽くします。社員が、いつの日にか、その思いに応えて、蓄えてきた能力を発揮してくれると信じています。

 

でも、社長から家族と思われること、会社の「ウチの子」になるのに抵抗する人もいます。それならば、ソトの子になればいいのですが、一旦正規社員となったら、その権利を主張する人も多いです。自分の時間を賃金で切り売りしているような人です。

 

後片付けが5分延びたからといって、5分間の時間外賃金を堂々と要求するような人もおります。まぁ、それはそれで正しいのでしょうが、こういう正規社員が増えたことが、結果として非正規社員の割合を増やしています。

 

多くの社長は「ウチの子」を増やしたいのですから、それが達成できるような社会であって欲しいと思います。