大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」は、既存の歴史小説を原作とする最後の作品です。
放送中の「鎌倉殿の13人(三谷幸喜×小栗旬~北条義時)」も、来年放送される「どうする家康(吉沢良太×松本潤~徳川家康)」も、再来年の「光る君へ(大石静×吉高由里子~紫式部)」も全てオリジナル作品です。
過去に遡ると、2009年の「天地人(火坂雅志原作:小松江里子×妻夫木聡~直江兼続)」までは、ほぼ原作があります。
原作として最も多数の作品が使われたのは司馬遼太郎です。その作品は、「竜馬がゆく」「国盗り物語」「花神」「翔ぶが如く」「徳川慶喜」「功名が辻」の6作品です。
2位は吉川英治の4回で「太閤記」「新平家物語」「太平記」「武蔵」、3位は山岡荘八の3回で「春の坂道」「徳川家康」「独眼竜正宗」です。
林真理子さんには、デビュー作「ルンルンを買っておうちに帰ろう」に引っ張られて、ライトなイメージを持っていました。一方で、非常に多作な印象があり、パワフルな職業作家で仕事師のように思っていました。
繰り返しですが、林真理子さんの同名小説を原作とした2018年の「西郷どん」は、2009年の「天地人」から9年ぶりの原作がある大河ドラマであり、且つ現時点で最後の原作です。昨年発表された「李王家の縁談」や「正妻 慶喜と美賀子」「六条御息所 源氏がたり」など林真理子さんには歴史小説家としての一面もありますね。
林さんは、日本大学の新理事長に決まりました。歴史のある、日本有数の名門大学の理事長として、パワフルに改革を進められるものと期待しています。加えて、女性として、母親としてのライトで感受性豊かな運営にも注目です。
NHKwebサイトの『西郷どん』紹介より・・
「すべての民が幸せに暮らしてこそ日本国は強くなる」と信じ、人を愛し、故郷を愛し、国を愛し、民を愛し・・・“見返りを求めない愛”を与え続けた男を、人は親しみを込めて、『西郷どん(セゴドン)』と呼んだ。