口見えて 世のはじまりの 燕の子( 加藤楸邨 )

我が家のツバメ。子育てが佳境に入ってきました。

 

他の鳥に襲われたり、巣からヒナが落下したり、我が家のツバメの子育てがうまくいかない年が続いていました。今年は、最後の孵化から数日が経ち、6羽のヒナたちが文字通り首を長くして、元気に餌をねだっています。親鳥は1~2分間隔で、餌を運んで巣に戻るのですが、何だか嬉しそうです。

 

ツバメの子育て
ツバメの子育て

ツバメは、とても用心深い鳥です。巣をつくる際でも、何日も巣をかける位置を確認に来ていました。

 

日本野鳥の会によると、近年ツバメの数は減っています。

☞ 日本野鳥の会:消えゆくツバメをまもろう

住宅の洋風化で、軒のある家も少なくなっていますから、ツバメにとって、子育てをする良い環境が減ってきているようです。

 

日本に来ているツバメは、遠く東南アジアで越冬しています。春の終わりを教えてくれるツバメを、遠来の友として、暖かく迎えてあげたいとは思うものの、なかなか難しいようです。

 

親ツバメは目にもとまらぬ速さで、飛び回っています。ヒナたちは、親の気配を感じると競って大きな口を開けて餌を待ちます。とにかく、朝から夕方まで、とても賑やかです。そんなヒナたちは孵化から20日ほどで巣立つそうです。

今年は、無事に6兄弟が揃って巣を離れることを願っています。