山での遭難ニュースが増えています

「剣岳登山、福井の男性遭難 富山県警が捜索 寝袋なしの日帰り登山か」という記事。

 

エッ!剣岳に日帰り登山??とビックリしました。全く考えられなかったのですが、ネット検索すると早月尾根ルートの日帰り登山がたくさんヒットしました。なるほど、できないことはないのですね?しかし、まだ雪もたくさん残っている6月1日、65歳の単独行ですから、やはりちょっと厳しい感じがします。☞ 富山チューリップテレビ 北アルプス剱岳で行方不明男性 寝袋なしの日帰り登山か 捜索2日目終えるも手がかりなし

 

2022年5月29日早月小屋
2022年5月29日早月小屋

ネットに5月29日の早月尾根ルートの写真が載っていましたので、借りてみました。標高2250mの早月小屋です。

6月1日は剣岳の山開きでしたが、標高3000m近い剣岳頂上の気温は、まだ氷点下かも知れません。

 

この方は、5月31日の仕事終わりに、軽トラックで福井市から馬場島登山口まで移動(3時間くらい?)して、駐車場で車中泊します。6月1日の日の出の4時半くらいに登山開始して、11時半頃に奥さんに剣岳に登頂したと携帯電話で連絡をとってから行方がわからなくなったそうです。馬場島登山口と剣岳頂上は距離で7.5㎞、高低差2250mです。

 

6月1日10時半から、番場島登山口で剱岳の山開きが行われていました。県警の山岳警備隊など関係者や、これまでに剱岳で亡くなった人の遺族などおよそ100人が出席しました。

剱岳では統計を取り始めた1959年からは358人が命を落としているそうです。

 

富山県警山岳警備隊の飛弾昌夫隊長の挨拶は、「ことしは雪が多かった。登山道上に雪が残っている所がある。雪渓の踏み抜き、登山道が雪で見えずに間違えることがある。計画をしっかり練って、自分の技術に見合った登山をして、安全に無事に下山して楽しい思い出にしてほしい」でした。

 

今年は、毎日のように山岳遭難のニュースを目にします。昨日は、八ガ岳で75歳の女性が滑落死されました。剣岳で遭難された方が、なんとか見つかって、無事に下山されるとよいと思います。