経営資源を、ヒト・モノ・カネ・情報の4つで考えるフレームワークは有用です。
現代社会では、4つの経営資源はグローバル(国境による障壁が無い状態)に移動するものであり、その状態が善きことだと信じていました。しかし、コロナ騒動でヒトのグローバルな移動は途絶えたままですし、ロシアのウクライナ侵略とそれに対する経済制裁によって、モノ・カネ・情報もグローバルな移動が保証されたものではないと、改めて知らされました。
高速道路で移動しましたが、クルマはかなり少なめです。SAの駐車場も、さすがにガラガラとは言いませんが、クルマは少なく、好天に恵まれたGW期間中の様子とは思えません。
ヒトの移動を「人流」と言い換えて、抑制の対象としたわけですから、当分は致し方ないと思います。また、国内はともかく国境を超える移動が元に戻るには、さらに時間がかかりそうです。
モノのグローバルな移動が大きなリスクであることも改めて知らされました。コロナ騒動の初期段階で、マスクの大半が中国からの輸入品であったことから、全く入手できない事態になりました。今は、ロシアのウクライナ侵略によって、エネルギー資源のみならず、農水産物など日常の食料資源の移動も制限されることがわかりました。
現代のカネや情報の移動は、その主役がインターネットです。こちらも、いとも簡単に移動が制限されることを、改めて知ることになりました。多くの人が、ネット・SNSで情報を簡単に得られる現代社会では、情報を制限することは困難で、有用な情報は誰にでも届くと期待されていました。しかし、これは全くの幻想でした。
むしろ、インターネットの社会の方が、情報を容易に統制できる。世論を安易に誘導することが可能であることが、あからさまになっています。
インターネットのなかには、発展に結びつく資源が無いかも知れません。それどころか、破滅に向かわせるヒト・モノ・カネ・情報が潜んでいる可能性すらあります。
国や組織が発展を願うならば、リスクがあったとしても、ヒト・モノ・金・情報のグローバルな移動(交流)を、リアルに維持して、増やしていくことが必要と思います。
コロナ騒動で世界が国境を閉ざしたことは、感染症の抑制につながりましたか?世界の健康福祉に効果がありましたか?よく考えないといけません。
とても難しいことですが、モノの移動が国家や同盟によって妨げられる状況を変えることも大切です。世界全体(一人も取り残さない)の持続的な発展が、みんなに見通せなければなりません。どうすればよいのか、それぞれの立場で考えることが大事です。