天気予報。気圧はヘクトパスカルですが、以前はミリバールと言ってました。
ヘクトは10倍の意味です。1Pa(パスカル)は1㎡当り1N(ニュートン)の力がかかっているという意味です。ミリは1/1000倍の意味です。1バール(bar)は1㎠当り1Mdyn(メガダイン)の力がかかっているという意味で、1barは10万Paとなり、それぞれ1000で割ると1mbar(ミリバール)は100Pa=1hPa(ヘクトパスカル)になります。
バールという単位が便利だったのは1bar=1000mbarが、ほぼ1気圧に相当するからです。1気圧というのは標準大気圧で、地球上の海面で計測される気圧の平均値といった概念です。
1気圧は1.013bar=1013mbarとなります。微妙に異なりますが昔の気圧計の精度から言えば誤差みたいなものです。
さて、気圧計はそのバールと同じ語源でバロメーターです。確かに、気圧は天気のバロメーターです。しかも、非常に有効なバロメーターで、気圧が下がると雲が出やすく雨になりやすい。気圧が上がると晴れになるというのは、かなりの場合に当てはまります。
ビジネスにおいても、いろいろなバロメーターがあります。ネット検索してみると「利益は顧客満足のバロメーター」「健康は経営のバロメーター」「在庫は仕事の質のバロメーター」「安全は企業能力のバロメーター」・・・無数にヒットします。
ただ、天気予報するときの気圧ように、非常に高い精度があるバロメーター(指標)であるかは疑問もあります。それでも、自社にとって、最も価値の高いバロメーターを何か持っておくことは有効なんだろうと思います。