戦争は地球温暖化を招く

この地球で、あからさまな侵略戦争がおこなわれるのは許し難いことです。

 

ウクライナの首都キーウ(ロシア語ではキエフ)に向かって、ロシアの属国ベラルーシとの国境から戦車の隊列がつながっているそうです。報道によると、ロシア軍の戦車隊への、ロシアからの食料をはじめとする物資の補給が、十分には行き届いていないようです。戦争を勝利することにとって、最も大事なのは兵站であることは明らかです。

 

ロシアの戦車部隊
ロシアの戦車部隊

ロシアの戦車が国境を超えてウクライナ領土奥深くまで侵攻しています。戦車の隊列を見て、燃費が悪そうだなぁと思いました。

 

ちょっと調べてみると、ロシア軍の主力戦車はT-96という型式の戦車です。この戦車の燃費は軽油1Lで約300m走行できるといったところだそうです。

乗用車であればガソリン車でも、1L給油すれば15㎞くらいは走りますから、戦車は50倍の燃料を喰らうわけです。

ウクライナに侵攻しているロシアの戦車は何千台にもなるそうです。戦車の車列が60㎞を超えて延びているということですから、燃料補給は大変です。温室効果ガスも大量放出します。

 

戦闘機も燃費がかなり悪いようです。戦闘モードで飛行すると、1秒間に2.7㎏の燃料を消費するとネットにありました。ジェット燃料は灯油に近いので、家庭用の石油ストーブ5万台分の燃料消費です。ミサイルの燃料は様々で燃費もいろいろですが、いずれにしても多量の燃料を消費します。

 

石油基地が爆撃されて火災がおこれば、大量の二酸化炭素が放出されます。1991年の湾岸戦争では、クウェートの油田火災だけで二酸化炭素1.3億トンが放出されました。2003年のイラク戦争の二酸化炭素放出量は1.4億トンと推定されています。日本が昨年1年間に放出した二酸化炭素が約10億トンですから、いずれも大変な放出量です。

 

今の時点で、地球温暖化を論じるのもいかがかとは思いますが、どこをどうとっても戦争には理も利もありません。はやく止めさせたいと思います。