竹原市の大久野島はコロナ騒動前は「ウサギの島」として人気沸騰していました。
外国人の観光客がSNSなどで発信したことで有名になったそうです。大久野島は竹原市忠海町の沖合にある面積70haほどの小さな島です。橋はかかっていないので船で行くしかありません。大久野島のウサギは、1970年頃に忠海町の小学校で飼っていたアナウサギ8羽を大久野島に放したのが野生化したものだそうです。
コロナ騒動前には900~1000羽が生息していたようですが、現在は半分の500~600羽に減っているとのことです。
コロナ騒動で観光客が減ったことで、食料(観光客が与える餌)不足となったと説明されています。
大久野島のウサギは野生動物です。しかも国立公園内に生息しているので、本来は餌を与えてはいけないのでしょうが、観光客が自発的に餌を与えるのを妨げることもしていなかったわけです。
観光客が餌を与えることをしなくなった結果として、個体数が500~600羽になったということは、大久野島の自然な繁殖環境ではこのくらいの数が適当ということなんでしょう。
アナウサギの寿命は2~3年で、1つの巣穴に棲むグループは40~50羽だそうです。自然な状況では、一つのグループの縄張りの範囲が数ヘクタールということですから、70haの島には10~15グループが共存するのが妥当という計算です。
今の大久野島の方がより自然に近いウサギに触れあえるのかも知れませんね。