仕事のついでで「北迫遺跡」に立ち寄ってみました。宇部市にある弥生時代の遺跡です。
解説板によると、弥生時代中期の集落跡です。現在までに12棟の竪穴住居跡と2か所の貝塚が発見されています。瀬戸内海沿岸で最大の貝塚跡だそうです。宇部市の指定史跡となっており、地元有志の方が竪穴住居1棟を復元しています。
行ってみてわかるのは、ここが結構な標高がある丘だということです。解説板には高さ80mとあります。しかも、現在の地形では最も近い海まで5㎞以上も離れています。
解説板によれば、当時は丘のふもとまで海水が入り込んでいたとあります。地理院地図でみると丘のふもとは現在の標高で20mほどになるので、入江のようになっていたんだろうなぁと想像します。
それにしても、60mも高い所に大きな貝塚がある集落をつくったというのは大したものです。弥生時代の人は、ここでどんな生活をしていたのでしょうね?