SDGs_№3_すべての年齢のすべての人の幸福を促進します

SDGグローバル指標№3「すべての人に健康と福祉を」とすると誤解を招きます。

 

英文は「Ensure healthy lives and promote well-being for all at all ages」です。直訳すると「健康的な生活を確保し、すべての年齢のすべての人の幸福を促進します」となります。「well-being」を「福祉」と訳したことで、意味合いが少し変わっています。

 

「福祉」に該当する英語は「welfare」です。「well=よく」+「fare=生きる」で「よく生きる」という意味です。一方で、「well-being」は「よく在る」という意味で、普通は「幸福」と訳されます。

 

似たようなものですが、福祉学者・高橋重宏に『ウェルフェアからウェルビーイングへ 』という有名な著作があるように、はっきりした違いがあるようです。

 

<日本社会福祉教育学会 NEWS LETTER No.21 より>

ウェルビーイング(well-being)という概念は、従来の救貧的なウェルフェア(welfare=福祉)から、「より積極的に人権を尊重し、自己実現を保障する」という意味である。子どもにとっては、単に保護の対象ではなく一個の人間として、権利主体として認められることである。

(中略)

その転換は貧困対策、救貧対策としての歴史を有する児童福祉から権利保障、自己実現の保障としての児童福祉への道であり、権利保障のプログラムを拡大し、児童と親の豊かな人生を保障するために新たなウェルビーイング(人権保障、自己実現の支援)という概念に基づいたソーシャルサービス・プログラムの整備・拡充への道でもある。

 

コロナ騒動に翻弄されて、人々、とりわけ専門家・マスコミ・地方政治家などは、ウェルビーイング(well-being)を忘れてしまっているようです。

WHO憲章には、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」とあります。

テドロス事務局長も含まれますが、新型コロナに関わる国内外の利害関係者たちには、これを読み返して、ウェルビーイング(well-being)の大切さに気付いてほしいものです。

 

また、「あらゆる年齢の」というところも重要です。今や、日本の子供たちを対象に、危険なワクチン接種実験がおこなわれようとしています。とても恐ろしいことで、大いに憂慮しています。

 

是非、以下の資料を読んでみてください。

☞ 厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)