宇部市の地質は少し複雑で硬くて軟らかい

石に関わる事業者さんを訪問しました。ちょっと、備忘を兼ねて書きます。

 

石は「火成岩」「堆積岩」「変成岩」の3つに分けられます。「火成岩」はマグマが冷えて固まってできたもの。「堆積岩」はれき・砂・泥などがたい積して固まってできたもの。「変成岩」は他の岩石が強い圧力や熱の影響を受けてできたもの。

 

地質図(宇部市周辺)
地質図(宇部市周辺)

産総研地質調査総合センターが運営している「地質図Navi」というサイトで、日本各地の地質図を見ることができます。

 

宇部市の地質図を見てみます。

真ん中に流れるのは厚東川です。厚東川の東岸北部にピンク色で示されているのは「火成岩」の花崗岩です。

花崗岩はマグマが由来ですが、地下の深いところでゆっくりと冷えて固まった石です。御影石が代表的な花崗岩です。

 

その下に暗い青色があります。「変成岩」の泥質ホルンフェルスです。硬いです。

暗い青色のなかに紫色が細長く見えるのは「火成岩」の蛇紋岩です。こちらは軟らかいです。

さらにその下の灰色は「堆積岩」で、ピンク色は「火成岩」の流紋岩です。

岩石の種類が豊富なことがわかります。

 

地質図Naviで日本列島全体をみると、中国地方でピンク色が目立ち、花崗岩が広く露出している(花崗岩が風化してできる真砂土が土砂災害の原因になる)ことがよく分ります。

関東平野に広がっている薄いグリーンは「堆積岩」です。また、中央構造線に沿って濃いグリーンの「変成岩」が見えます。

その他、細かくみていくと面白そうです。

 

前日のブログ<     >翌日のブログ