干支の動物からの連想で、子年は変化の年、丑年は我慢の年、寅年に飛躍し、卯年は平穏に、辰年に再び飛翔し、巳年に脱皮・・・・なんて言います。2021年の丑年は、まさに我慢の年でしたが、いよいよ飛躍の寅年です。なにしろ丸2年間も鬱々としていたのですから、他に深ければ山高し、2022年にはどんなに良いことが起こるか、ワクワクしています。
前回の寅年は2010年でした。小惑星探査機「はやぶさ」が、7年に及ぶ苦労の末に、小惑星「いとかわ」からサンプルを携えて地球に帰還しました。
世界で初めて、地球の重力圏外にある天体に着陸して戻ってきたわけです。感動的です。
明るいニュースには乏しい年でしたが、リーマンショックから立ち直って、飛躍へと向かう年だったとは言えます。
その前は1998年です。ここは、不況の中で厳しい年だした。飛躍の年とはいい難いですね。
大相撲では若貴兄弟横綱が誕生して全国を熱狂させました。ただ、この兄弟のその後は必ずしもハッピーではありませんが・・。
その前の1986年は、まさにイケイケの飛躍の年です。バブル景気がはじまった年で、ほんまにえんじゃろうか?というくらい明るいというか、オバカな年でした。女性はボディコンのミニスカート、男性もゴールドのアクセサリーをジャラジャラさせて踊り狂っていました。
その前は1974年。この年は戦後初めて経済がマイナス成長になった年です。インフレが進行してストライキが頻発しました。あんまり良いエピソードが見つかりません。ノストラダムスの大予言とかユリゲラーのスプーン曲げ?とか、超能力やオカルトがブームになった変な年でした。
気を取り直して1962年。この年は、高度経済成長の真っ只中で、日本中にロックロールが流れ、ツイストを踊っていた年です。公害が酷くなるなど負の側面も大きくなっていましたが、誰もが今日より明日がよくなると信じていました。
戦後初めての寅年は1950年。朝鮮戦争が勃発した年です。言葉は悪いですが、日本の飛躍的な戦後復興の出発点となった年です。但し、日本はまだ主権を回復しておらず。マッカーサー率いる連合軍の統治下です。「貧乏人は麦を食え」が問題になりました。
というわけで、寅年がいつも「飛躍の年」ではないようです。良かったり悪かったりしています。それでも、寅(この場合は虎かな)は百獣の王であり、強く賢い者の象徴です。
2022年が良いほうの寅年になるように期待しています。
それでは、また来年。皆さま、よい年越しをしてくださいませ。