秘境を売り込む!でも、秘境ってなんだろう?

秘境を辞書で調べると「外部の人が足を踏み入れたことがほとんどなく、まだ一般に知られていない地域」とあります。

 

テレビ番組だけでなく、ネットや雑誌でも「秘境ブーム」です。秘境旅・秘境探訪・秘境路線バス・秘境駅・秘境グルメ・・・・、何でもありの状況です。しかし、秘境の定義通りのホンモノの秘境はなかなか無さそうです。電車やバスが通っていたり、国道沿いにある秘境というのは変です。しかし、それは置いといてビジネスとしては「秘境」に乗っかってみたいと思います。

 

くぐり岩(山陽小野田市)
くぐり岩(山陽小野田市)

人々は「秘境」という実態ではなく、その言葉に魅かれるのだと思います。

秘境の反対語は観光でいえばリゾートになりますが、旅慣れしてきた人では、リゾートでは飽き足らないということのようです。

何か、新しい刺激を与えてくれるような期待感が「秘境」にありそうです。

 

ここで不思議なのは「秘境」という言葉に確かなイメージが無いことです。

試しに「山口県・秘境」でググってみると、”えっ!これが秘境?”というような場所がヒットしたりします。この曖昧さも秘境の特徴です。

 

「秘境」といわれた場所にツアー観光に行ったりすると、当たり前ですがそこに住んでいる人たちがおります。皆さん、自分が秘境に住んでいるとは思っていなかったと思います。昔だったら、あなたは秘境民だと言われたら、ちょっと不愉快になりそうなものです。しかし、今ではそんなこともなくって、むしろ秘境自慢のようにもなっています。

 

そう考えれば、山口県は「秘境」の宝庫です。というか、どこを切り取っても秘境感を感じることができます。曖昧な秘境イメージを逆手にとって、「秘境」の商品化を進めていきたいものです。☞ おいでませ山口へ!