世界銀行のwebサイトに2019年の合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に産むだろう子どもの数)のランキングも掲載されています。
世界の208の国と地域がランキングされており、日本は191位と最も出生率の低い国のひとつです。しかし、日本よりも出生率の低い国や地域が、まだ18あるというわけです。ちょっと見てみましょう。
日本の一つ下が北欧の国フィンランドです。社会福祉が充実しており、昨年には育児休暇は男女ともに7か月を有給(80%保証)で与えるように制度改正したような国です。それでも、出生率は低迷しています。
子育て支援政策がストレートの出生率にはつながらないのかも知れません。
その下に、ギリシャ、ルクセンブルグ、イタリア、スペインとEU加盟の先進国がランクインしています。ルクセンブルグはともかくですが、ギリシャ、イタリア、スペインなどはラテンの国で明るいイメージです。子供もたくさんおりそうな感じがしましたが、勘違いでした。
世界の国で唯一、出生率1.0を下回っている(今年は0.8も下回りそうだとか?)のが、お隣の韓国です。K-POPの元気なアイドルさんたちの様子とか、厳しい受験戦争の報道などをみていると、若者が増えていく印象ですが、全く違います。
来春の韓国大統領選挙の最大の争点が少子化対策であってもよさそうですが、あまりそういう報道が聞かれないのは不思議です。
また、香港、マカオ、シンガポールといったアジアの繁栄した都市(都市国家)も出生率が低くなっています。まぁ、これは何となく納得しています。
世界全体では出生率2.4なのでまだまだ人口は増えていきます。特に、アフリカ大陸の出生率は4.6ですから、この地域は大幅に人口は増えていきます。二極化は進んでいきます。