衆議院議員選挙の結果が出ました。大方の予想に反して、自民の圧勝でした。
自公で293議席、自民単独で261議席という予想はあまり聞いていなかったと思います。大方の予想より1割くらいは多いですね。立民が100を下回る可能性は事前に少し流れていたようですが、共産が10しかとれない、維新が41、国民が10もとると予想できた人はほとんどいなかったようです。
各メディアの事前の議席予想です。朝日の完勝・産経FNNの惨敗でした。
予想の中央値で一致率をみると、共同通信が93%でトップ、朝日が92%、毎日が89%、産経FNNは78%です。
但し、共同は予測範囲の幅が朝日のほぼ2倍ありますから、評価は下がります。
この予測の幅では、ちょっと面白いことがあって、4社のなかで共同だけ、維新の41が予測範囲(25~41)に入っています。朝日は下限の25は共同と同じですが、上限を36としたので外れです。
一方で、共産の10議席が予想範囲内だったのは予測幅の広い(9~21)朝日だけで、共同はここでは朝日より予測幅を狭めて(11~19)外しました。このあたりの判断の背景は、ちょっと興味があります。
朝日と共同は、実際の議席数が予想幅に入っているという意味では、ともに4勝1敗です。
それにしても、予想の外れ方が酷いのが産経FNNです。何と5政党全てが予想幅のなかに入りませんでした(0勝5敗)。確かに、産経FNNは予想幅を狭めて(朝日の予想幅のほぼ2/3)おり、攻めた予想にはなっています。しかし、全政党で実際が予想幅にかすりもしなかったというのは事前調査とは言えないです。報道の力を考えれば、猛省が必要です。
毎日の結果は残念というか少し不思議です。中央値の一致率は89%と、まぁそこそですが、実際の議席数が予想幅に入っているのは自民と立民だけで2勝3敗でした。この原因は、自民と立民の予想幅が(共同ほどではないが)とても広いのに対して、共産・維新・国民の予想幅が他社に比べて狭い(共産は産経FNNよりも狭い)ことです。何だか、独自路線です。