中国で日本の地名が商標登録されているというニュースがしばしば流れます。
「松坂(牛)」や「京都宇治(茶)」、最近では「今治(タオル)」などが商標登録されており、日本側からクレームがつけられています。ただ、何となくですがあまり強く目くじら立てることもないように思います。商品に本物と誤認させる意図があるようなケースは詐欺ですから、徹底的に戦うべきですが、そうでなければ放置していてもよいのではないかと思います。
少し話は違うかも知れませんが、スパゲティ・ナポリタンという料理があります。子供のときからナポリタンでした。
しかし、イタリアのナポリで食べられている料理ではなく、日本独自の料理です。横浜のホテルニューグランドで創作されたそうです。
イタリア政府とかナポリ市からクレームがついたことはないでしょう。
中国関連では、天津飯も天津甘栗も中国天津市とは関係なさそうです。
天津飯(天津丼)のほうは、戦前かなり昔に名づけらたもので由来は不明だそうです。もしかしたら天津出身の料理人さんが名付けたという可能性が無いわけではない程度です。
天津甘栗は、日本に輸入される栗の中国側の輸出港が天津港だったという事情のようです。
そもそも、中華そばも中華まんも、もともと中国には無い、日本独自の料理です。
地名商号で物議を醸したのは、長崎県の郷土料理のトルコライスです。
豚カツ、ピラフ、スパゲティが一つの皿にのっていることを基本とする料理で、ご当地グルメの枠を超えて全国に広がりました。ちなみに、何故トルコライスというのかは、諸説あって、これっていう決め手はないそうです。
トルコはイスラムの国なので、基本的には豚肉を食べることは無いわけです。そこで、トルコの人の一部には、豚カツを使った料理にトルコとういう名前を付けていることが許せないという感情があります。改名したほうがいいかもしれませんね。
昔、トルコ風呂という名前もありましたが・・・
日本人はトルコあるいはトルコ人に好いイメージを持っているのですが、どうもその親近感が仇になっているような気がします。気をつけないといけないですね。