「えびす」という地名はたくさんあります

恵比寿は東京渋谷区だけではなく、山口県にも「えびす」という地名がいくつもあります。

 

山口県の「えびす」は、周南市戎町・防府市戎町・萩市恵美須町・山陽小野田市えびす町の4つが検索でヒットしました。正式な地名ではなく、えびす通り商店街とか、えびす公園とかもありますから、「えびす」は日本中にたくさんありそうです。

 

恵比寿
恵比寿

恵比寿とは何者か?というのはもちろん諸説あります。

 

ネットの説明 ☞ 七福神とは?見分け方や由来、ご利益を知ろう では「七福神のなかで唯一純粋な日本の神様。イザナギ、イザナミの間に生まれた子・ヒルコ(蛭子)といわれています。」とありました。

 

ヒルコは立つことができず、両親(神)に捨てられて、海に流されたという話です。それが、後に商売繁盛の神様として広く信仰されるようになった経緯はよくわかりません。

 

同じネットの説明で、大黒様はヒンドゥー教の創造と破壊を司るシヴァ神の化身とありました。これが大国主命と結びついて大黒様になったということです。

 

ところで、出雲大社の説明では最初から大国主命が大黒様となっています。そして、恵比寿は大黒様の子の事代主神(コトシロヌシ)のことです。コトシロヌシは、「事を知る」神で、遠い将来を見通すことができます。将来を見通せれば商売繁盛は間違いないです。

 

高天原(天上の世界)に住む天照大御神が、葦原中国(地上の世界)を統治していた大国主命に国を譲れと命令した際に、大国主命は息子の事代主神に意見を求めます。浜辺で釣りをしていた事代主神は、あっさりと国を譲ることを認めるように父に伝えます。 

 

この国譲りのお話は結構乱暴です。地上の世界が隆盛だから、天上の神さまがこっちによこせと要求してきます。まぁ多少のすったもんだはありますが、大国主命の家族は、最終的にはそれまで苦労して繁栄させた国を気持ちよく譲ります。そのときに、大国主命が要求した見返りは、出雲大社という隠居所をつくってもらうことだけです。

 

そんな大国主命を慕って、出雲大社に年に一度10月に、全国から八百万の神さまが集まります。10月は各地の神さまが出雲に出掛けるので神無月(出雲だけは神在月)といいます。もっとも旧暦の10月なので、今年は11月5日からです。