サービス財には4つの特徴があるそうです。
1)無形性、2)生産と消費の不可分性、3)バラツキ性、4)消滅性の4つがサービス財の特徴です。最初の無形性ですが、サービスには決まった形がありません。また、サービス財そのものには、触ることも見ることもできません。散髪に行って、散髪屋さんを見ることや椅子や洗髪ボウルに触ることはできますが、理髪というサービスに形はありません。
生産と消費の不可分性とは、散髪屋さんが髪を切るという行為は、私が髪を切ってもらっているということと切り離すことができません。
バラツキ性とは、サービス財の品質にはバラツキがあるということです。散髪というサービスの出来栄えは、散髪屋さんの技量だけではなく客の頭の恰好とか髪質とかによってバラツキが出ることは必然です。均質なサービスというのは、現実社会ではあり得ないわけです。
消滅性とは、サービス財は在庫できないということです。散髪というサービスを在庫できないことは明らかですし、散髪屋さんもお客さんが来なければサービスを生産できません。
どんなものでも、サービス財のクオリティは客で決まるとも言えます。サービスを生産する人と消費する客が共に参加して、よいサービスをつくるということです。サービスを提供する側は、客に気持ちよくサービスに参加してもらい、協力をしてもらう必要があります。
客の側も、サービスを提供する側の技量が十分に発揮できるように心を配ることが大事です。心がけたいものだと思います。