やっぱり、麺類は讃岐(香川県)にはじまる

ちょっと用があって麺類の消費量の統計を加工してましたが、やはり讃岐うどんは強力です。

 

昨年度の家計調査で世帯当たりの麺類の消費量をグラフにしてみました。この調査は、各都道府県の県庁所在地の都市のデータなので、必ずしも都道府県全体を表現していません。それでも麺類の消費量では高松市が群を抜いています。

 

家計調査2020(1人当たりの麺類消費量)
家計調査2020(1人当たりの麺類消費量)

麺類の総量でも高松市はトップ。2位は山形市、3位は奈良市です。

とりわけグラフの白い棒「生うどん・そば」で他の都市を全く寄せ付けない圧倒的1位です。2位にはいった神戸市の1.35倍です。

 

尚、麺類のカテゴリー別の順位は以下です。

セル1  総合 

生うどん

そば

乾うどん

そば

 パスタ  中華麺  カップ麺  即席麺
1位  高松市 高松市 札幌市 千葉市 盛岡市 新潟市 大分市
2位 山形市 神戸市 山形市 広島市 青森市 青森市 熊本市
3位 奈良市 奈良市 長野市 横浜市 那覇市 山形市 鳥取市

何故、讃岐でうどんなのか?

1200年前に遣唐使として大陸に渡った空海(弘法大師)が、うどんの製法を持ち帰ったのが起源という説がありますが、これはかなり怪しいです。

金毘羅参りの人にうどんが供されたという説は、およそ正しいようですが、それほど多くの人に振舞われていたというわけでもなさそうです。

 

どうも、これほどのうどんブームが広がって、定着したのは、香川県の加ト吉(今はテーブルマーク)が冷凍うどんを発売したり、吉野家グループのはなまるうどんが首都圏展開したり、これに乗っかって香川県そのものが宣伝に努めた、などということの合わせ技のようです。

 

まぁ、何はともあれ「うどん=讃岐」というイメージの強さは強固です。誠にうらやましいですね。「ふく(ふぐ)=山口県」では、なかなかビジネスになりにくいです。時間を掛けてでも、何かひねり出さないといけませんね。