『日本言語地図』の改訂版が出ないかなぁ?

国立国語研究所が「日本言語地図」というものをweb上で公開してます。

 

『日本言語地図』は,全国各地の方言で,どのような語形や発音がどこに現れるかを項目ごとに表示した地図で,言語地図あるいは方言地図と呼ばれる刊行物です。言語地理学的手法によって,現代日本標準語の成立過程および,各種方言語形の歴史を明らかにすることを目指し作成されました。全国の方言の地理的分布を一望できる日本の方言に関する基礎資料です。

 

これが実に興味深いのです。

特に山口県の場合は、何故だかわかりませんが、その方言が本州側のものと九州側のものとに分かれます。また、方言によっては山口県の東西で分かれるもの(西側が関門海峡を越えて九州に寄ったか?)、南北に分かれるもの(山陰と山陽です)言葉もあります。

詳しいことはわかりませんが、ちょっと知的な?時間つぶしになりますから、眺めてみてください。

 

但し、1966年〜1974年にかけて刊行されていますので、今から50年ほど前のことです。もし可能なら、2020年代の改訂版を出してもらえないかなぁ・・と思います。

 

「日本言語地図」から、一例として「おかね」です。

日本言語地図「おかね」
日本言語地図「おかね」

質問文です。

詳細は、国語研究所のwebサイトでみてください。

 

「おかね」の言い方は、日本地図で関東から中部に緑色が拡がり、東北や九州で橙色と赤色が少し分かれて分布しています。緑色が「かね」系で、橙色と赤色が「ぜに」系のことばです。

山口県は「ぜに」文化圏に属します。

 

もう一つだけ「驚く」という例。 

日本言語地図「驚く」
日本言語地図「驚く」

こちらは関西を中心に緑色が拡がり、関東から南東北と西中国から九州にかけて茶色、宮城県より北の東北が青色です。緑色が「びっくり」系、茶色が「たまげた」系です。青色は「どうてん(動転)」系です。

 

300枚の言語地図が公開されています。みんな面白いですが、少々中毒性があるので、お気を付けください。

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