なもあみだんぶとナマステ

「なもあみだんぶ」は、浄土真宗本願寺派で唱えるお念仏です。話変わって、事務所の近くに「ナマステ」という名前のインド料理店があって、時々行きます。

 

「なもあみだんぶ」は南無阿弥陀仏のことです。「なむあみだぶつ」と読むことが多いと思いますが、浄土真宗本願寺派でな「なもあむだぶつ」と読みます。念仏のもとはサンスクリット語で、原語に近い発音は「なもあみだぶつ」のほうだそうです。

 

インド料理のナマステ(宇部市)
インド料理のナマステ(宇部市)

親鸞聖人は「なもあみだぶつ」を「南无阿彌陀佛」と書いたのですが、後世の人が「无」を同じ意味の「無」に書き替えたそうです。そうすると「無」には「も」の読みがなく「む」だけなので、いつもまにか「なむあみだぶつ」に代わっていったのだそうです。

 

これは「なもあみだぶつ」の発音が母音でa-o-aと続くので、a-u-aとなる「なむあみだぶつ」に比べて言い難いということもあったそうです。

その言い難い「なもあむだぶつ」を、リズミカルに言い換えたのが「なもあみだんぶ」です。なかなか、調子のよいお念仏になりました。

 

「なも」の南無は当て字ですから、もちろん南に無いという意味はありません。namoの原型はnamasです。namasは後につく後によって、namoやnamah等に変化します。

このnamasは、サンスクリット語で「敬礼する」「服従する」とういう意味です。つまり、南無阿弥陀仏は、私は阿弥陀さまに帰依しますという意味です。

 

インドやネパールの挨拶「ナマステ(namaste)」の「テ(te)」はあなたという意味です。つまり、ナマステは、私はあなたに従いますという意味になります。両手を合わせて、相手にお辞儀をする挨拶の形はとても良いですね。

 

 

親鸞聖人 ご和讃

 

「如来の作願をたずぬれば 

苦悩の有情をすてずして 

回向を首としてまひて 

大悲心を成就せり」

 

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