「キャンピングカー白書2021」によると、2020年の国内のキャンピングカー生産は7434台です。販売総額は582億円ということですから、1台平均780万円です。
2020年現在、国内のキャンピングカー保有台数は約12万7400台と推定されているそうです。アメリカでは、年間40万台を超えるキャンピングカーが販売されており、保有台数は1000万台に近いということですから、日本とは二ケタ違いです。
新コロ騒動で公共交通機関を使わないで、キャンピングカーで旅行をしようと考える人が増えているようです。キャンピングカーを購入する人も増えていますが、レンタカーを借りる人も多いです。日本では、各地にオートキャンプ場もできているので、快適なキャンピングカー生活をいつでも送ることができそうです。
それでも、アメリカやヨーロッパと比べると、日本のキャンピングカーはかなり少ないです。キャンピングカーを走らせるには道路の幅が狭いという課題もありますが、やはり文化的な背景が強いでしょう。
キャンピングカーのルーツは、1880年代にイギリスの上流・中流階級の間で流行したワゴン(幌馬車)だそうです。ワゴンを曳いていたのは当然ですが馬です。
ジプシーの生活に憧れた人々が、都市を離れて自然のなかで過ごそうとしたわけですが、コックやメイドを連れた豪華な旅も多かったようです。
150年近い幌馬車の文化は日本にはないわけですから、キャンピングカーの本格的な普及にはもう少し時間がかかるかも知れません。それでも、新コロ騒動がキャンピングカー流行のブースターになりそうですから、少し期待をしています。