東京五輪のオーストラリア選手の一部が日本航空の帰国便で泥酔騒動を起こしたそうです。
サッカーとラグビーの選手たちだったようで、機内でCAさんなどの制止を無視して大騒ぎしたと報道があります。日本人や中国人などモンゴロイド系の民族はアルコールに弱い遺伝子を持lっていますが、ヨーロッパ系やオセアニア系の民族はこの遺伝子を持っていません。アルコールに強いがために、これにまつわるトラブルの頻度が上がります。
オーストラリアの選手が東京五輪で引き起こした騒動としては、ドーン・フレーザーの皇居侵入事件というのがあります。
ドーン・フレーザーについては、AFPが東京オリンピック開幕前の特集で五輪のレジェンドとして紹介していましたので引用します。
☞ 2021/07/11AFP 五輪のレジェンドたち(1948~1980年)
ドーン・フレーザーは五輪の水泳種目を連覇した初の女子選手であり、男女を問わず同一種目を3回制した初の水泳選手です。
1956年メルボルン大会、1960年ローマ大会、1964年東京大会の100メートル自由形と、メルボルン大会の4×100メートルリレーで4つの金メダルを取っています。さらに4個の銀メダルを加わえて8個のメダルを獲得しました。まさにレジェンドです。
しかし、いろいろと問題を起こす方でもありました。1964年東京オリンピックでは、何故だかフルサイズの五輪旗を記念に持ち帰りたいと願います。ところが、ひと回り小さいレプリカは手に入るのですがフルサイズはなかなか見つかりません。
そこで、皇居の敷地内に掲揚されている五輪旗を持ち帰ろうと、塀を乗り越えて侵入して五輪旗を盗んでいるところを警察に捕まります。警察は、オリンピックの有名選手であることを考慮して厳重注意ですぐに釈放しました。
オーストラリア水泳協会としては厳重注意で済ますわけにもいかないので、10年の競技出場禁止という処分をしました。フレーザーの競技生活は東京五輪で事実上終わりました。もったいないことです。
現在、フレーザーは83歳。今でも、後進の指導とスポーツの普及に尽力し、オリンピックの主要な要素のひとつにもなっています。