ジェンダーの問題が盛んに取りざたされています。今夏も猛暑になりそうですから、スカートをはく男性が増えるかも?なんて思います。
男性がズボン、女性がスカートと何故決まっているのか?という疑問から、女性の制服でもズボン(というかパンツスタイル)が増えてきています。逆の立場では、男性がズボンと何故決まっているのか?とスカートをはく男性もチラホラ現れてきているようです。尚、これは女装家さんのことではなく、普通の男性のことです。
写真は、Thom Browne のファッションショーです。最近は、有名デザイナーのメンズファッションでスカートを取り上げる例は増えています。結構、カッコ良いです(まぁ、モデルさんが素敵なだけとも言えますが・・)
そもそもで言えば、古代エジプト、古代オリエントから近代のスコットランドまで、男性の正装はスカートでした。男性がズボン、女性がスカートという性差が現れたのは、結構最近のことです。
また、男性のズボンにしても、長ズボンが正装というのも割と最近のことです。17世紀のフランスでは、貴族たちがフリルのついた緩めの半ズボンを着用しています。
結局のところ、男性は長ズボンをはくものという観念は、近代の戦争に従事した男性に、怪我をしないようにと着用を強制したことで生まれた風習のようです。
今は、平和な(少なくとも、今日明日のうちに戦場に赴くことが無い)時代ですから、男性が猛暑のなかに長ズボンを着用している理由もあまりなさそうです。
日本の伝統的な衣装である着物には、もちろん男性用と女性用があって、見れば区別がつきます。しかし、その構造やシルエットは男性用・女性用どちらもあまり変わりません。インドネシアやモンゴルなどの民族衣装もあまり男女差が大きくありません。
ジェンダーの問題が賑やかことに加えて、コロナ騒動に辟易しているところですから、今年の夏はスカートで出勤してみる?というのはおもしろいかも知れません。
皆さん、いかがでしょうか?