金物店、荒物店、金物荒物店とありますが、金物って?、荒物って?何でしょうか。
「金物」は、刃物、利器工匠具、錠前、金具、金網、かすがい、ボルト、ナット、リベット、金属製台所用品、くぎ、蛇口などと定義されています。
「荒物」は、ろうそく、わら工品、はけ、日用雑貨、ほうき、荷造ひも、線香、家庭用おけ、たる、掃除用ブラシ、折箱、経木などです。
経済センサスの平成28年のデータによると、金物小売業は全国に約5000者、従事者数が1万5千人、年間商品販売額が1900億円となっています。
平均的には、1軒のお店は面積が11坪ほどで、3人が働いて、年間6千万円ほどの売上になります。
荒物小売業のほうは、全国に約3000者、従事者が9000人、年間商品販売額が1000億円です。同じように平均すると、10坪ほどの店でやはり3人で働いて、年間売上が6800万円となりました。およそ、金物店と変わりません。
昔は、町に荒物店や金物店があったのですが、今はあまり見なくなりました。山口県の規模は日本の1/100で宇部市は1/1000とよくいいます。この算式でいえば、宇部市には金物店5軒・荒物店3軒と予想されます。実際に検索してみると、ぴったり宇部市には5軒と3軒の金物店と荒物店の専門店が残っていました。ちょっと、ビックリしました。
但し、金物店・荒物店で検索すると、ホームセンター・ドラッグストア・100円ショップがたくさんヒットします。これらをネグった結果が、5軒と3軒です。金物店・荒物店の経営は、こうした大型チェーン店との競争にさらされているわけです。
そこで、平成3年の経済センサスをみてみると、金物店は15,500者もありました。25年間で5,000者まで1/3以下に減っています。荒物店のほうは11,500者が3,000者なので、25年間でほぼ1/4です。
この環境のなかでも残っているお店には、それぞれ何かしらの強みがあると思います。その秘密がわかったら、またブログに載せようと思います。