私たちが子供の頃は「ちゃぶ台の時代」です。星一徹がひっくり返していました。
ちゃぶ台の時代より前が「めいめい膳の時代」です。一人にひとつ、めいめいにお膳がありました。田舎では箱膳なども使われていました。戦争の時代になる(昭和の初め頃)までは、家長であるお父さんが座る、両側に奥さんや子供が並んで、食事をとっていました。
「めいめい膳の時代」の食事のマナーは、会話は基本的に厳禁です。口の中にものがあるのに、話をするなどもってのほかです。まぁ、実際は少しは話もしていたでしょうが、大きな声で話すなんてことはなかったのです。
また、話をするのしても、話題を提供するのは基本的に父だけです。母や祖父母が話のきっかけをつくることがあっても、子どもが話をすることはなかったわけです。
<感染リスクはほぼありません>
これが「ちゃぶ台の時代」になると、変わっていきます。戦争によって、父がいない家庭が増えたこともあるでしょうが、話題の中心が母や子どもに移っていきます。食事中の会話も徐々に容認されてきました。
前回の東京オリンピックの頃になると、テレビ(白黒ですが・・)が登場しはじめます。私などの世代でも、だんだん黙って食べなさいとは言われなくなっていきました。
<感染リスクは少しあります>
そして、昭和40年頃からは少しづつ「ダイニングテーブルの時代」がやってきます。畳に座って食べていたのが、板の間で椅子に座って食べるように変わっていきました。
こうなると、食事のときにしゃべるな!なんて誰も考えません。何しろ、テレビもカラーになってつけっぱなしです。むしろ、食事中の積極的な会話が奨励されてきます。
<感染リスクは大きいですかね?>
ワイドショーで新コロを煽る専門家さんのお宅では、きっと「めいめい膳」で静かに食事をとられていることと思います。専門家の方々は、新コロ対策として、ダイニングからテレビを排除すること、ダイニングテーブルを使わないことを、ワイドショーに出演されるたびに強く推奨されるとよいと思います。
それにしても、テレビ局(特に玉川さん)のダブルスタンダードには呆れます。なんだ、あなたの局もオリンピックを放送するんですね。