ワイドショーで、コロナとの「たたかい」と言う言葉をよく聞きますが違和感があります。
誰がどこで何とどのように戦っているのか?全く理解できません。それでも、MCをしている芸人さんが必死に戦い・闘い・たたかいと連呼します。これに、感染症芸人(どこかの大学の○○教授さん)が応じて、証拠もない嘘八百を言い立てて懸命に煽りたてます。
戦いとは何か? 戦いとは複数の人や組織が、同じ方向に目的や目標を持ち衝突をすることです。もし、それぞれが目指す方向が違うのであれば、衝突することはなく、戦いになりません。
人間の社会で、しばしば戦争が起こるのは、それぞれが求める方向が同じだからです。そして、一旦、戦いが起こると人は利害得失を無視して、必死に目的や目標の達成に突き進むことがあります。
これは、人間の本能のようなものですが、戒められなければなりません。
戦いと言えば孫子の兵法です。孫子は、紀元前5世紀、中国春秋時代の兵法家・孫元が書いた兵法書です。
孫子では、戦いには犠牲がともなう。金がかかるし、人の命を失うこともあるので、できるだけ戦いを起こさないことだ、といっています。
孫子では、戦いが起こりそうになる前に相手国にスパイを送り込んで、情勢を把握することや、偽の情報を流して相手国に戦う気持ちを起こさせないなど、戦いにならないようにする方法が書かれています。その基本は、相手をだます、たぶらかすです。
それでも戦いになったなら、できるだけ早く戦いを終えることを説いています。仮に、戦いに勝ったとしても、長い時間を掛けてしまえば、それだけ費用が嵩んで、国力が失われてしまいます。結果、勝ったことになりません。早く戦いを終わらせる方法も、基本はだます、たぶらかすです。
孫子の兵法を卑怯と非難することもできますが、戦いにならなければ一応は平和なわけですから、相手にとってもそれほど悪いことではありません。
兵法では「三十六計」というのもあります。こちらは紀元5世紀(孫子から約1000年後)に宋の将軍・檀道済が著したものです。
6のシチュエーション(相手との力関係が、優勢・辛勝・互角・惜敗・劣勢の5つの場合と同盟国のある場合の6つ)にそれぞれ6つの手法が書かれているので6×6=36計です。
何といっても有名なのは「逃げるに如かず」です。
「走為上」の計です。 勝ち目がなさそうだと思えば、戦わないでさっさと逃げて、損害の発生を避けるという作戦です。
新型コロナとの戦い?では、マスコミ・専門家・地方政治家にとっては、戦いを長引かせることこそが目的・目標です。この戦いに巻き込まれないこと「逃げるが勝ち」です。
※それにしても日本人の「42万人が死ぬ」と煽っていた”8割おじさん”が久しぶりに登場して、8月に流行再拡大すると言っています。ヤレヤレ・・、トットと逃げましょう。