テレQで「日本ボロ宿紀行」という番組の再放送をしています。
たぶん、現在では多くの人がテレビをリアルタイムでは視聴していないと思います。40年ほど前にビデオテープが発売されて以来、タイムシフト視聴が定着しました。そのおかげで、早寝早起きの人でも深夜ドラマをみることができるわけです。さて、「日本ボロ宿紀行」です。
2019年の1~3月にテレビ東京で放送されていたものの再放送です。
「日本ボロ宿紀行」という、日本の古い旅館を紹介する本があるようで、それを下敷きにしてドラマができています。
主人公は乃木坂46の深川麻衣さん(もちろん、私は知らなかったのですが・・。結構、有名な方でした)です。
芸能プロダクションを経営していた父が急逝して、麻衣さん(役名は春子)が代わりに社長になります。ところが、所属していたタレントは皆辞めてしまい、一人残ったのが歌手の桜庭龍二です。
この二人が地方営業に行くのですが、お金がないことに加えて、春子がボロ宿萌えという不思議な性癖をもっているので、各地の「ボロ宿」に泊まることになるというわけです。
宿もボロ宿ですが、ドラマもお金が掛かっていない感じで、とてもいいです。ごひいきの「孤独のグルメ」と同じスタッフの制作だとか・・。いや、素晴らしい。
コロナ騒動で、今の宿泊業界はたいへんな苦境に陥っています。そもそも「ボロ宿」だったわけですから、今はどうなっているのか?と心配になります。
全12話で紹介された宿を、ネット検索してみましたら、どうやらどの宿も営業をしているようです。ちょっとホッとしました。存外、もともとあんまり儲かっていなかった(失礼)だろうボロ宿のほうが、しぶとく生き残るのかも知れません。
季節が早回りになって、既に梅雨入りしてしまいました。今日は早くも梅雨の晴れ間です。夜には気温がグッと下がって、星がチラチラ見えています。
「日本ボロ宿紀行」のエンディングでは、”星の夜だ 全てが叶いそうな夜だ 今更かな/そして僕がこの地獄から抜け出したら 手を振って/あと少しだけ 思い知らせるよ”と歌います。
ボロ宿もそうでない宿も、星の夜に願いを込めて、あと少しだけ頑張って、コロナ騒動を乗り切ってもらいたいと思います。