日本のプロ野球でも、アメリカのメジャーリーグでも投球の球速表示があります。
毎年、ピッチャーが投げる球の速度は上がっているように思います。昨年の日本人プロ野球選手の直球の平均速度ナンバーワンは、西武の平良投手で153.7㎞/時だったそうです。同じ選手でも、巨人の菅野投手を例にすると2014年に平均で144㎞/時だったものが2020年には148㎞/時と4㎞/時程度上がっているようです。

以前の球速表示は、球場毎に異なっていて、速い表示の球場と遅く表示される球場があると言われていました。
例えば、セ・リーグでは横浜球場、パ・リーグではヤフオクドーム(今はペイペイスタジアム)が球速表示が高めという評判でした。逆に、甲子園球場は遅めに出ているということでした。また、神宮球場などでは右投げのピッチャーは球速表示が速めで、左投げは遅めに出るという噂もありました。
球場によって球速表示が異なっていたのは、スピードガンを使って球速を測定していたからです。スピードガンは、自動車の速度超過を取り締まるために開発された装置です。電波を対象物に照射して、跳ね返ってくる電波の周波数を測定して、ドップラー効果の原理を使って速度に変換します。
スピードガンで正確に測定しようとすると、できるだけ被測定物に近いところで、動きに正対して電波を照射したいのですが、実際にはできません。球場によって測定する距離も異なり、角度も異なります。また、角度は右投げと左投げの違いでも異なります。
結果として、測定条件の違いで球速には違いがあったということです。
現在のプロ野球の球速表示は、スピードガンではなくトラックマンという装置で測定しているそうです。野球よりもプロゴルフで使われるようになったのが早かったと思いますが、軍事用ミサイル技術を応用した弾道測定器です。タイガー・ウッズが絶賛したことで、有名です。
スピードガンと比較してトラックマンのほうが、球速(特に初速)を正確に計測できるそうです。スピードガンでは初速を測ることは難しくて、ボールが指を離れた後の速度だったということで、プロ野球で球速表示が速めになったのは、この測定装置の違いが大きいようです。
まぁ、プロ野球は興行ですから、球速表示が高めに出る方が景気がいいような気がします。選手も、高めに表示される球場のほうが、気分も乗ってきそうです。
我らが広島カープも、マツダで巨人に連勝してノリノリです。