世界に君主は29人。フィリップ殿下がご逝去

イギリスのエリザベス女王の夫君、フィリップ殿下が99歳でお亡くなりになりました。

 

フィリップ殿下はギリシャの王族に生まれましたが、戦前にイギリスに渡ります。イギリス海軍の軍人であったときに、即位前のエリザベス王女と結婚します。このとき、フィリップ殿下は26歳、エリザベス王女は21歳です。4年後にエリザベスは王位を継承して女王に即位をします。以来、足掛け70年間、フィリップ殿下はイギリス王配を務めました。

 

エリザベス女王とフィリップ殿下
エリザベス女王とフィリップ殿下

世界に君主をいただく国は44か国ありますが、君主は29人しかいません。実は、16か国はイギリスとイギリス連邦の国なので、いずれの国の君主もエリザベス女王です。

北米のカナダ、中南米のジャマイカやバハマ、オセアニアのオーストラリアやニュージーランドなどです。

 

当時のイギリス王位は、男子優先の継承でしたが、直系の男子がいない場合には女子に継承されました。イギリスの先王、ジョージ6世の子は、エリザベスとマーガレットの二人の女子で、男子がいませんでしたから、エリザベスが王位につきました。

 

イギリスは2013年に王位継承法を改正して、男子優先を廃して男女を問わず長子優先で継承するように改めています。

女子が皇位につけない日本と比べて、イギリスの方が男女平等のように思われ、開明的な印象を与えます。

 

また、イギリスの王位継承者は、敬虔な新教徒でなければならず、旧教徒と結婚すると継承権を失うという条件がありました。これも、2013年に廃止されました。ヘンリー王子とメーガン妃の結婚のときに、メーガン妃の信仰が話題にはなりながらも、深くは追及されなかったのもこういう背景があったように思います。

尚、王位につくには新教徒であることが条件なのは変わりがありません。

 

イギリスの王継承順位は直系長子優先となりましたので、1位はエリザベス女王の第1王子チャールズ皇太子、2位はチャールズ皇太子の長子ウイリアム王子、3位はウイリアム王子の長子ジョージ王子、4位は二子シャーロット王女、となりました。

 

眞子内親王と佳子内親王
眞子内親王と佳子内親王

日本の皇位継承は、男系男子と決まっているので、権利がある人が3人しかいなくなりました。事実上は、悠仁親王お一人ということになりますので、心配です。

 

男系男子であれば、少し遡れば誰かおられるような気がしたのですが、上皇さま、昭和天皇、大正天皇、明治天皇、孝明天皇まで調べても、意外なことに男系男子が見つかりません。これより前は、よくわかりませんが200年以上も前になります。なかなか、難しい問題です。

 

小室圭さんが文書を公開されました。例によって、マスコミでいろいろ叩かれているようですが、私としては良いことだったと思います。この問題をしつこく叩くマスコミやコメンテーターさんをみて、心が卑しい人だと感じるのは、個人の感想なので悪しからずです。

皇位や皇族ということは抜きにして、眞子様と小室さんのお二人が幸せに結婚されることを願っています。