新型コロナが引き寄せるか「第四の波」

新型コロナ対策の切り札と称して、生きている人の身体の中で遺伝子治療をするワクチンが、大した安全性評価もされないままに、日本を含めた世界中の人に接種されています。

 

アルビン・トフラーが「第三の波」というベストセラーを出版したのは1980年のことです。就職が決まった会社から、夏休みに送られてきて感想文を書いて送り返せと言われて、ちょっと困った記憶があります。人類は、農業革命という第一の波、産業革命という第二の波を経験してきたが、これから情報革命という第三の波が押し寄せると語っていました。

 

DNA
DNA

トフラーの言った第三の波は、世界を変えてきました。AIやICTによって、生産性は格段に向上して、人々の生活は変わってきました。

しかし第三の波まででは、地球という小さな星に住む人類の生活は、完璧な持続可能性を獲得することができないこともわかってきました。

 

そこで、人類という生物種が永遠に持続するためには、第四の波が必須となりました。農業革命・産業革命・情報革命に続く第四の波こそ「遺伝子革命」です。

 

生物は「遺伝子の乗り物」だと言われます。地球上に生物が誕生した約38億年前から、数百万種の生物が進化の過程で分かれて誕生しました。あらゆる生物の個体は、ごく短い時間で死んでしまいます。しかし、遺伝子(DNA)は38億年の間、いろいろな生物の身体を乗り継ぎながら、受け継がれてきました。これまでの生物は、確かに遺伝子の乗り物だったわけです。

 

これまで遺伝子に支配され、単なる乗り物だった人類(生物)が遺伝子を使った革命を起こすときがやってきました。遺伝子操作、生体改変、再生治療などは、生物個体への安全性や倫理上の課題がありながらも、急速に進歩してきました。

そこに、新型コロナ感染症の拡大という事態となり、世界の遺伝子関連の知識量が一気に増加し、質的にも充実してきました。

日本人や中国人など東アジアの人が新型コロナ感染せず、ヨーロッパ人に特異的に感染する理由も、その一部か大半かは不明ながら、遺伝子によるものだとわかってきました。昨年夏から言われていた、3番染色体の違いに加えて、12番染色体の3つの構造の違いも明らかになってきました。

 

 

今後のヨーロッパ・アメリカでの新型コロナの感染状況によれば、ウイルスのRNAを溶解する酵素をつくるように、3番染色体の遺伝子操作をするといったこともありそうです。

どこまで進化するかはわかりませんが、遺伝子革命によって、人工生物をつくったり、生物素材を作り出すことは、従来から可能でした。ただ、どこまで実行するかということは、ハードルがあったと思います。

 

コロナのパニックによって、これまで考えられないようスピードで、新しいワクチンが何十億人に接種されることになりました。新型コロナ感染症が、遺伝子革命のハードルを一気に下げたような気がします。

果たして、第四の波は、人類にとって持続可能は発展をもたらすのか、それとも・・・。