コロナも交際費も、日本の大きさを忘れていないか

コロナ騒動に加えて、交際費騒動が賑やかです。例によって、マスコミ、専門家、野党政治家などが、7万円の高額接待とは信じられないと煽っています。

 

ECMOネットによれば、コロナ関連の重症者数、人工呼吸器やECMO(人工心肺装置)を使用している患者さんの数、東京都で58人(うち、ECMOは5人)、日本全国で325(ECMOは29人)人です。医療崩壊までギリギリが続いているという主張もありましたが、日本には人工呼吸器が3万台、ECMOが1500台くらいあります。

 

日本の交際費
日本の交際費

交際費についてですが、善悪はともかくとしてあらゆる事業者は交際費を支出しています。その総額は、コロナ禍以前は年々増えていて、およそ4兆円でした。そのうち約1兆円が損金不算入です。

 

日本の全企業の営業収益の合計は、1600兆円ほどですから、交際費支出は営業収益の0.25%に相当します。売上高1億円の事業者であれば、年間250万円というイメージです。

話題の会社の年間売上高は600億円ほどですから、仮に0.25%を交際費に使っていたとすれば、年間1億5千万円です。

 

現在は内閣広報官を務めている女性の元総務官僚が、その会社で新しい社長が就任したので、会食の誘いを受けて応じた。そのときの飲食代が5人で35万円余り(1人当たり7万円)だった。そんな高額な(?)接待を受けたのだから、何かやましいところがあるだろう。

しかも。その席にはその会社の部長についている現在の首相(当時は官房長官)の息子もいたわけだから・・。ということで、国会で長時間を割いて追及しているわけです。

 

ある程度の規模の企業で、社長が交代した際には、あちこちに挨拶にいきます。社長は企業の舵取りをする経営者でもありますが、会社の顔であり広告塔です。せっかくのチャンスですから、できるだけ会食の場を設定するのも当然です。恐らくですが、この社長さんも、この頃は毎日どこかで誰かと食事していたはずです。会社側では、5人で35万円の会食を高額と意識したことはないでしょうし、この金額だけで何か特別な見返りを求めはしないでしょう。

 

日本は、世界第3位の大国です。35万円の会食、さらには総務省幹部13人で合計60万円(しかも数年に渡っての合計金額)で、国会がグタグタしたり、官僚が右往左往するのは、どうなんでしょうかね? 

 

ちなみに、某氏が7万円の食事代がなんて信じられない。どんなに高くても、せいぜい、2万円だろう!食べログで検索した(笑)けれど、そんな店は出てこなかったぞ!!と勇ましいです。

庶民派を気取っているのか、本音なのかは不明ですが、お隣にいるアナウンサーさんが司会している番組(料理の値段を当てて、はずれた人がみんなに驕る)もご覧になったらよろしいかと存じます。ワインを開けて、サービス料を払えば、7万円は軽く超えます。