JR西日本が、来年3月のダイヤ改正を発表しました。ビックリするやら、悲しいやら。
JR山陽本線宇部駅の場合は、日中時間帯(9~15時)の列車が、現行の上下線各12本から7本に減便になります。なんと、60~80分間隔になります。さらに、新山口駅から宇部駅への最終列車は22:43発と、これまでの23:25から42分も早まります。新山口駅着の最終の新幹線より早くに在来線が終わるという、驚愕なことになります。どうするんだろう?
これだけドラスティックなダイヤ改正は、コロナ騒動のなせる業でしょうね。
地域の生活を、ある意味で破壊するような事態ですが、マスコミもほとんど取り上げることはありません。
公共交通は、地域づくりそのものと言っても過言ではありません。特に、少子高齢化が進んでいく地方では、公共交通が命を紡ぐ最後の糸になりかねません。
確かに、当地でも今は未だ自動車中心の生活です。高齢ドライバーも、少々の認知症はものともしないで、我が物顔で跋扈しています。(今日も、踏切の出口で軽自動車が半ば立ち往生していて、ヒヤヒヤものです。)
しかし、よく見ると、高齢ドライバーのクルマに同乗しているのは、超高齢者だったりします。今の地方では、クルマを運転できなくなった高齢者がたくさんいます。その高齢者を未だクルマを運転できる高齢者が運んでいるという構図です。
ただ、この構図も、そろそろ限界に近づきそうです。
山口県の後期高齢者(75歳以上)は、現在約24万6千人です。前期高齢者(65歳から74歳)は約22万人、後期高齢者の子供の世代(55歳から64歳)は16万6千人です。若い世代ほど、人口が少ないわけです。つまりは、免許を返納した後期高齢者を運んでくれる、身近なドライバーが不足していきます。
公共交通にとって重要なのは、スピードアップではなく、ネットワーク化です。特に地方においては、爺さん婆さんが、安心して外出できるかどうかが重要なことです。
また、もうすぐ爺さん婆さんになる世代も、ギリギリまでクルマに頼るのではなく、公共交通を育てるつもりで電車やバスを利用するとよいように思います。
ドアツードアで楽をするのではなく、駅やバス停からドアまでの数百メートルを歩くことが健康につながります。コロナ対策の免疫アップになるに違いありません。
☞ ところで、ダイヤ改正には、JR西日本さんの再考を期待します。m(_ _)m