クルマで20分ほどのところに、美味しいワインをつくっている山口ワイナリーがあります。
ワインは家飲みすることが多いようで、コロナ騒動でも需要があまり減っていません。むしろ、通信販売などでの購入はギフト用も含めて増えているようです。日本のワイン消費の大半は海外からの輸入ワインです。日本国内で栽培したブドウを国内で醸造してつくる「日本ワイン」のシェアは4%を少し超えるくらいです。
「日本ワイン」の人気は少しずつ高まってきています。山梨県・長野県・北海道などで小規模なワイナリーが増えています。
2019年3月末で、日本のワイナリーは331場です。これは1年間で30場が増えたことになります。
国内消費の大半が輸入品で占められていることを裏返せば、「日本ワイン」の開拓できる市場は大きいと言えます。コロナ騒動は、国内の産品や観光地を見直するきっかけになったことから、「日本ワイン」にも追い風でしょう。
この機会に、山口をワイナリーの集積地(クラスター)にできないかと妄想しています。
ワインの最大の産地はイタリアで、2位はフランスです。地中海沿岸の日照時間が長くて、夏に雨が少ない気候が、ワイン用ブドウ生産に適しているということです。
山口県の瀬戸内海沿岸はこの条件にぴったりです。しかも、山口県には国内最大のカルスト台地である秋吉台があります。カルスト台地からつながるアルカリ土壌は、イタリアやフランスのブドウ栽培土壌の特長と同じです。
ワインつくりが事業として成立して、地域経済に好循環をもたらすにはワイナリーの集積が必要です。山梨県の勝沼、北海道の余市、信州ワインバレー、などの優れたワイン・クラスターが先駆けとなっています。
1場だけのワイナリーではなく、複数のワイナリーが点在する「山口・ワイン・クラスター」が成立するといいなぁと思います。
長野県などは、県庁に”県日本酒・ワイン振興室”をつくって行政が引っ張っているそうです。優れたジオパークでもある秋吉台地域の観光振興を含めて、山口県でも考えてみるといいかも知れません。