新型コロナ陽性者は本当は増えていない?

新型コロナ騒動を煽ることで、高齢者と医療介護との距離は広げられていきます。

 

日本で新型コロナウイルス感染症が脅威にならなかったのは、ハイリスクの人(多くは高齢者)と医療や介護の現場との距離の近さにありました。今、高齢者と医療介護の距離がどんどん広がることで、リスクが高まっていきます。現状を顧みると、国民が無思慮に大本営発表を信じた結果、太平洋戦争に無残に敗れて焦土と化した日本を思い起こします。

 

全自動PCR検査装置
全自動PCR検査装置

最初に大きなナゾが、PCR検査陽性者を感染者と偽っていることです。PCR検査は、新型コロナウイルス感染症が確認された当初から、その精度評価がされていません。

PCR検査と一言で言っていますが、初期と現在では検体採取の方法も検査の方法も、検査する場所も検査をする人も全て異なります。

 

ものづくりの現場の品質保証では、4M(人・方法・機械・材料)が一つでも変われば精度の検定をおこないます。ところが、人の生命や人生を左右するほど重要なPCR検査で精度に関する検定が行われた形跡がありません。少なくとも、公式な評価は公表されておらず、PCR検査は神とあがめられているかのごとくです。

 

簡単な算数です。

過去一週間のPCR検査者数の平均は32,240人です。陽性者の平均は2,047人です。陽性率は6.3%となります。感染初期に言われたいたように、感PCR検査の感度70%、特異度99%と仮定すれば、614人の偽陰性(本当は陽性だが陰性と判定された人)がいて、陽性と判定された2,047人のうち、本当の陽性者は1,745人で、302人は擬陽性(本当は陰性だが陽性と判定された人)です。

擬陽性の存在は、体操の内村航平選手の例で少し話題になりましたが、その後は見事に無視されています。

 

現在のPCR検査の感度・特異度はいったいどう評価されるのでしょうか?

初期と比べて、検体の採取方法も杜撰でコンタミの確率も高そうですし、検査方法も簡易検査に変わっています。

PCR法は原理的に感度100%も特異度100%もあり得ません。仮に、現在のPCR検査でも感度70%が維持されていて、特異度だけが97%だったとしても、本当の陽性者は2,047人ではなくて1,141人となります。

 

今でもPCR検査の拡大を言う専門家もいますが、仮に感度70%で特異度97%として、10万人にPCR検査をした場合、真の陽性率が0.1%(100人)だったとします。

100人のうち陽性と判定させるのが70人です。本来は陰性の99,900人のうち2,997人が陽性と判定されます。したがって、PCR検査陽性者は3,067人と発表されます。

 

PCR検査は、症状があるなど、感染の疑いが濃厚な人に限っておこなわれるべきなのは自明です。万一、無症状者にも拡大するなら、極めて厳密な精度管理が必要ですが、既に国内で2万を超える機関が、異なる装置・異なる方法・異なる人材でおこなっている活動を管理することは不可能です。

 

新型コロナウイルスがいかに弱いウイルスとはいえ、PCR検査で陽性になるほどのウイルス量がある人のほとんどが無症状か軽い風邪様症状というのは変ですよね。

無症状感染者の多くが擬陽性である可能性が高いと考えるのが、普通だと思います。