コロナ騒動で飲食店の売れ行きが減っています。外でお酒を飲む機会は激減です。
一方で、家でお酒を楽しむ人が増えています。外飲みが大幅に減っていますが、酒類の出荷数量はあまり減っていません。2020年3月~8月の6ヵ月間を前年の3~8月と比較すると、減ってはいますが、僅かに5.3%の減少です。
酒類別にみると面白いことがわかります。
最も減っているのが、ビールで-30.0%、次いで、ウイスキーが-16.7%、日本酒が-13.9%の順で大きく減っています。
ワインは-6.6%、焼酎は-6.3%、ブランデー6.1%、と平均的な減少です。
一方で、リキュール類は+5.1%、スピリッツ類は+12.1%と大きく増えています。発泡酒は-0.6%と変わりません。
リキュール類というのは、チューハイ、サワー、第三のビールなどのことです。
スピリッツ類というのは、ジンやウォッカに代表される蒸留酒です。
ビール系飲料でよくわかりますが、値段の高いビールが大きく減って、発泡酒は横ばい、第三のビールは増えています。飲食店の営業時間短縮などがあっても、安い酒の売上が伸びていて、総消費量にはあまり差がありません。また、日本酒の消費量は大きく減っていますが、特に大吟醸などの名称酒の売上が減っていて、普通酒はそれほど落ち込んでいないようです。
仲間と話すと、家ではたくさんは飲めないよ、という声もありますが、どうも違うようです。終電を気にすることなく、人目も無いので、悪酔いするまで家飲みしている人がそれなりの数いるようです。
コロナ騒動の副反応が、アルコール依存症の増加だったなんてことがないといいですね。そのためには、少し高級なお酒を選んで、チビチビ飲む?ってわけにもいかないか。