厚労省から9月の人口動態統計の速報値が発表されています。観察をはじめて4ヵ月目です。
2020年9月の日本の出生数は75,843人です。昨年より786人減りました。2019年に改元(令和婚)で結婚する方が増えた影響が続いているので、出生数はまだ安定しています。
9月の死亡者数は107,468人です。新型コロナ騒動のなかですが、9月も超過死亡はありませんでした。死者数は予測値から1,912人の減少となりました。
厚労省の統計では、2020年9月の新型コロナウイルス関連死は271人です。9月の全死亡者に対する割合は0.252%でした。
但し、報道によればコロナウイルスが原因の肺炎で亡くなった方は、このうち2割程度のようです。その他は、PCR陽性者の特に高齢者が主として他の疾患が原因で亡くなったようです。インフルエンザも同じなんですが、単独の症状で亡くなることのほうが稀です。
9月に亡くなった人の99.75%は、新型コロナウイルスのPCR陽性ではなかったということです。本来、多くの人は何らかの感染症が要因となって亡くなるわけです。新型コロナの感染対策は、新型コロナ以外の感染症の予防にもなるので、一時的に死者数が減っています。
一方で、人が不死を望んでも絶対に叶いません。人は必ず最後には死にます。人の致死率は、どんなに医学が進歩しようとも、強力な感染症対策をしようとも100%です。
もう一つが、大きな問題。自殺者の増加です。
警察庁の発表によると、9月の自殺者数は1,828人です。2019年9月より166人(+10%)増えました。既に、10月の速報値も出ており、なんと2,158人です。前年同月より614人(+40%)という恐ろしい数字になっています。
日本で1日に亡くなる人は、およそ4000人です。そのうちコロナウイルスのPCR陽性者が10~20人。癌で亡くなる人が約1000人、心臓疾患が約600人、老衰・脳血管疾患・肺炎がそれぞれ約300人。そして、自殺が70人でますます増えています。