感染症の専門家が言うことは信用できないという、証拠になる事例です。
最近の報道で、新型コロナウイルスがまた増加傾向にあるということで、改めてマスク着用が叫ばれています。テレビなどで専門家と称する人が、マスクの感染予防効果について滔々と語っています。なかには「マスクにはワクチンと同じ程度の効果がある」とか、正気の沙汰とも思えないような妄言まで吐いています。
その延長で、「会食の際には食べる時だけマスクを外してすぐに付け直しましょう!」という不思議な話が出ています。いわゆるマスク会食です。
政府の対策分科会の尾身会長が会見で至極真面目に提唱したことですが、常識的な感覚とかけ離れていますね。感染予防としても中途半端ですし、食事を楽しむどころではなくなりそうです。
そもそも、新型コロナ感染症が発見された今年の初め頃には、専門家達はこぞってマスクの効果は無いと断言していました。
自分たちの長年の研究結果によって、マスクを着用した人と、マスクを着用しなかった人とを比較した結果、かぜやインフルエンザの発症率に差はみられないと解説していました。当然、新型コロナウイルス感染症に関しても同様にマスクの効果はないわけです。日本人のマスク好きをファッションだと揶揄するような専門家もいました。
WHOも2月に会見で、「マスクは予防にならない」と発表しています。それが徐々に風向きを変えました。WHOは6月5日に一般人のマスクの着用を推奨すると公表しました。
過去の膨大な研究結果を覆すような新たなデータがあるわけではありません。
少し整理すると、かぜやインフルエンザを発症して、咳をしている人がマスクをすることで他人への感染を防ぐことは当然です。これを疑っている人はいません。
激しく咳をするような症状の人は他人に移さないためにマスクをしましょう!
しかし、仮にかぜ(既知のコロナウイルス)やインフルエンザウイルスに接触していても、無症状の人がマスクをすることで感染拡大を防止できるというのはフェイクです。なぜなら、専門家が何十年も研究して検証した結果がそうなのですから。
ただマスクの現実的な効果として、人々が安心するという要素はあります。「病は気から」と言いますが、「マスクを付けているから大丈夫」というプラセボ効果によって、病気になりにくくなっている人は、けっこうな数おられそうです。
マスクに感染予防の効果はないですが、御守りだと思ってつけておくということです。
さらに重要なのは、日本社会の同調圧力の強さです。多数の人がマスクをしている社会で、マスクをつけない少数者は差別され排斥されます。文字通り息苦しい世の中ですが、これに従わないと生きていけないので、仕方ないです。
できるだけ、カッコいいマスクでお出かけしましょう。