レーティングとは、何かをある基準に基づいて、数値化して順位をつけるものです。
1対1の対戦型ゲームの場合は、イロレーティングと言います。元々は、チェスの実力をはかるために考えられたものです。今では、いろいろな競技で、公式・非公式を問わず、レーティングが計算されて発表されています。チェスや囲碁・将棋のように1人対1人でも、サッカーやラグビーのように1チーム対1チームの競技でもレーティングは使われます。
サッカーは、コロナ禍で国際試合が開催されなくなっていますから、レーティングの信頼性が薄れています。
一応、10月30日現在のレーティングでは、1位がブラジル、2位がフランス、日本は34位(アジアでは韓国・イランに次いで3番目)です。
将棋と囲碁のレーティングを右に載せてみました。少し形が違います。
将棋は4強が5位以下を圧倒して、抜け出しています。
8大タイトルのうち3つを持つ渡辺名人、2つの豊島竜王と藤井二冠、最後の1つを持つ永瀬王座です。
4強を追う一番手はレジェンド羽生九段です。
囲碁は7大タイトルのうち4つを持つ井山名人と、レーティングでは23歳の一力碁聖が僅差で競り合っています。レーティングでは3位ですが、20歳の芝野二冠が2つのタイトルを持っています。
現時点では3強と言ってもいいのでしょうか。それとも、現在は無冠に後退していますが、一力碁聖、芝野二冠とともに令和三羽烏の張家元八段(22歳)を加えた4強でしょうか。
レーティング(特にイロレーティング)は、多くの個人やチームのスキルを、実際に当事者同士で比較しなくても判定することができます。実にシンプルですけど、画期的なものです。
もっと、応用範囲を広げていくことができれば、有効性が高まるように思います。