コロナ禍で、公共交通機関の利用が大幅に減っています。バスも同様です。
他人と近づくと、新型コロナウイルスに感染するリスクがあるという理由で公共交通機関の利用をためらう人が増えました。移動しないとか、徒歩や自転車を使うのなら、まだましですがクルマ(自家用車)の利用が増えると、エネルギーと環境のリスクが増します。バス(列車もです)の換気能力は十分にあるので、実際に感染が広がることはありません。
そこで、通勤や通学、買い物などにバスの利用を広げていきたいと思います。
そこで、バスを利用しないor利用し難いor利用したくないという理由は何かと考えます。
通勤や通学の場合では、利用したい時間にバス便が無いというのが一番のような気がします。特に、部活や仕事が終わって、さぁ帰宅したいと思っても、ちょうどいい時間にバス便が無いというのは嫌なもんです。
一方で、いつもではなく、臨時にバスを利用しようとしたときの課題で大きいのは二つのような気がします。
一つは、バス停で待つのが嫌だということ。バス停は、当然ですがバス通りに面していて、汚いベンチがあるだけのところが大半です。劣悪な環境のバス停に立っているだけで、劣等感に苛まれ、嫌な気持になります。
もう一つは、降りる時まで料金が分からないということです。それほど大きな金額にはならないものの、値段がわからないというのは心理的に負担があります。目的地に行きたいだけで、ドキドキのスリルは要りません。また、こんな小さなことで悩む自分が情けなくもなります。
キャッシュレスにして、プリペイドカードで払えばよいとも思います。しかし、恐らくは少額の1000円くらいをチャージするだけなので、残額があるかどうかも心配です。
料金不足で運賃箱のところでつっかえて、後の人に舌打ちされても嫌です。毎回のように、運転手さんに千円チャージをお願いするのも、同じです。
ということで、バスの料金は一律料金あるいは、流行りのサブスク(定額制)が良いように思います。
一律料金は、どこで乗って、どこで降りても、小学生と障害者100円、中学生以上の学生と高齢者は200円、一般は300円でとかです。
サブスクは、普通は月額課金ですから、1か月間どれだけ乗っても、小学生と障害者2500円、中学生以上の学生と高齢者は5000円、一般は7500円とかです。この場合は、1か月間で25回(12.5往復)利用すれば、元が取れることになります。
たまたま利用するユーザー向けには、日額課金や週額課金でもいいでしょう。一般の方の場合では、1日500円で何度でも乗り放題、1週間2000円とかですね。
最近は、いろいろな料金体系が出てきました。ダイナミックプライシングという、AIが需給状況などを判断して、個別に料金を決めるものが普及してきました。
ユーザーの心理に沿った料金や価格の決め方を考えていきたいところです。