アメリカ大統領選挙の論争が、本格的に始まろうとしています。
投票日は11月3日ですから、およそ35日間の選挙戦です。現職のトランプ大統領に対して、オバマ政権で副大統領だったバイデン氏が挑むという構図です。現在の情勢は、バイデン氏がトランプ大統領を大きく引き離してリードしています。大統領の交代があるのは、ほぼ確実という情勢です。
11月3日にトランプ大統領がいなくなったときのことを想像します。トランプのいないアメリカです。
流行りの言葉であれば「トランプ ロス」に悩まされそうな気がします。
アメリカの大統領は、いろいろとユニークで面白い人が多いのですが、そのなかでも傑出した存在でした。
今から、アメリカはもちろん、世界に広がる「トランプ ロス」による気持ちの落ち込みが心配です。
対抗のバイデンさんは77歳で、見るからに老人です。立派な方なんだろうとは思いますが、トランプさん(この方も74歳でもうすぐ後期高齢者)ほどのインパクトに欠けます。少々、面白みがありません。オバマ政権があまり成果を出さなかったというか、国際秩序を維持できなかったことは事実ですから、逆戻りすると少し困ります。
そこで、トランプ大統領に、一発逆転の秘策がないでしょうか?
あるとしたら、コロナウイルスに勝つことでしょう。これは、コロナウイルスを無くすことではありません。そもそも、ウイルスはどこにでもある物質で宿主である人間や動物はたくさんいますから、この世から無くすことは不可能です。
全国民が摂取できる安全なワクチンができるというのもおかしいです。過去の人類の歴史で、一度も達成できなかったことが突然にしてできるはずはありません。
トランプ大統領がコロナウイルスに勝つには、コロナ禍のアメリカ経済を力強く再離陸させることです。バブル発生も、財政破綻も気にせず、景気刺激策をバンバン打ち出して、雇用最優先にして経済を持ち直させるのです。自身の経験に基づいて、大胆な税金の控除を打ち出してもいいと思います。
目に見えないウイルスと戦うのではなく、現実に手に持つことができるキャッシュをばら撒くことが大逆転につながる、唯一の道のような気がします。