夫婦ゲンカをしたとき、「私と義母さんとどっちが大事なの?」と迫ったら、旦那さんから返ってきた言葉だそうです。
「もちろん、お前の方が大事に決まっているだろ」という返事を期待していたわけです。ところが、旦那さんはどちらも大事だと、返したわけです。なかなかに上手な対応です。
コロナ騒動では、吐く息には注目して煽っていますが、吸う息は無視してないがしろにするので、社会が窒息死しそうです。
ところで、「息を吸うのと吐くのと、どっちが大切か?」という質問では、いろいろな応答がありそうです。必ずしも、旦那さんが意図したように、どちらも大事とばかりは言えないです。
コロナ騒動では、マスコミ・感染症の専門家・地方政治家など、感染症を煽る人たちにとっては、吸う息には価値がありません。吐く息だけが大事ですから、取るに足らない異常でも百倍・千倍に誇張して言いふらします。
真面目な話で言えば、スポーツ全般では、息は吐き方が大事と言われることが多いと思います。人の力は、息を吐き切る直前に最大に発揮されます。また、外部刺激への反応速度も、息を吐いているときに速まります。
一方で、音楽や演劇では、息は吸い方が大事と言われます。人の身体を楽器など音を出す存在として考える場合のことです。息の吸い方によって、人の身体は、よい楽器になるか否かが決まってくるそうです。よい楽器からは、素敵な音色が奏でられます。
呼吸は、空気中の酸素を体内に取り込んで、糖と反応させて熱(エネルギー)を取り出したら、反応でできた二酸化炭素を体外に放出するという一連の作業です。人が生きていくためには、不可欠なこと、吸った息と吐く息の量は同じになります。
空気の組成は、78%が窒素です。呼吸に必要な酸素は、約21%です。二酸化炭素は、屋外であれば400~450ppm(0.04~0.045%)です。これが、人が吸う息です。
吐く息の組成は、酸素が消費されて16~18%に減ります。代わって、二酸化炭素が生成されて3~5%(3万~5万ppm)に増えます。言い方を変えれば、二酸化炭素濃度を100倍にして放出しているわけで、動物は二酸化炭素製造装置です。
コロナに限らず、外気に含まれるウイルスや細菌の濃度は無視できるほどに小さいです。ところが、吐く息に含まれるウイルスや細菌の濃度は高くなります。動物は、細菌やウイルスを増殖させる存在でもあります。これが、吐く息に注目する理由なんです。
だからといって、息を吐かないわけにはいきません。そこで、マスクをするとか、息がかからない距離を保つということになります。
外気を大量に取り込んで、細菌やウイルスの濃度を薄める「換気」が、感染リスクの軽減になるわけです。その換気の目安が、二酸化炭素濃度ということになります。