野菜など生鮮品には、値段が高い時期と安い時期があります。どうせなら、値段が高いときに出荷できれば、儲かるような気がします。
野菜の場合、たくさん採れる時期は安く、不足するときは高くなります。ふそくするときに、たくさん提供すれば、高い値段で買ってもらえます。もちろん誰でもそうしたいのですが、野菜も生物ですから、出荷に適した時期(旬)というものがありますから難しいです。
野菜の価格統計を開示しているサイトからです。目次の最初の「アスパラガス」です。
毎年、規則正しく販売価格が上下しています。
価格が高いのは、毎年1月と5月です。グラフがピョンと跳ね上がります。一方で、価格が安いのが8月です。過去5年間のグラフですが、毎年同じです。
アスパラガスの場合は、2~4月の春芽と、7月以降の夏芽の2回の収穫時期があります。冬の時期はアスパラガスの収穫が減るので価格があがり、5月は春芽と夏芽の端境期です。
いま時分が、夏野菜であるアスパラガスの旬です。アミノ酸の一つ、アスパラギン酸はアスパラガスから単離されたことが知られています。アスパラガスは、健康野菜の代表ですし、今はお安い時期ですから、夏バテ防止におすすめです。
こうした季節性を回避する方法としては、輸入があります。アスパラガスの場合は、メキシコ、オーストラリア、ペルー、タイなどから輸入されています。これらの国からの輸入が、日本でアスパラガスが採れない時期を補っています。
しかし、アスパラガスは鮮度が大切です。収穫してから、なるべく早く調理して食べるのが健康的です。新鮮なアスパラガスを、浅い鍋に少量の湯を沸かして、ひとつまみの塩を入れたら、さっと茹でて食べてみましょう。残暑を元気に乗り切れると思います。