今年の中小企業診断士1次試験、超簡単だった

コロナ騒動のなか、7月11日と12日におこなわれた今年の中小企業診断士1次試験ですが、なんと合格率が42.5%と記録的な数字になりました。

 

私が受けた2011年の合格率は16.4%でしたから、2.6倍です。過去10年の合格率を調べてみると、2010年の15.9%が最も低く、昨年(2019年)の30.2%が最も高くなっています。10年間の合計では、21.9%です。尚、診断士試験は正答率が60%あれば合格となっているので、問題の難易度によって合格率が変動します。

 

診断士試験
診断士試験

それにしても、過去10年の実績の2倍の合格率は、少々高すぎるようで、業界がざわついています。

 

今年の試験は、コロナ騒動のために例年と少し異なりました。

申込者は20,169人と、ほぼ例年通り(過去3年の平均が20,466人)でした。しかし、全教科受検したのは11,785人(申込者の57.6%)と、過去3年平均の14,269人から大幅に減りました。そして、合格者が5,005人と、新制度になって最多となりました。

 

さて、診断士1次試験に合格した皆さんは、2次試験に進むことになります。1次試験はマークシート式で合格ラインが明確ですが、2次試験は筆記試験です。採点基準が、それほどはっきりしているわけではありません。

 

過去10年間合計の2次試験合格率は20.2%です。2次試験の合格率が最も高かったのは、2012年の25.0%で、最も低かったのが昨年(2019年)の18.3%でした。

もしかしたら、1次試験が記録的に高い合格率だった反動で、今年の2次試験は、難関になるかも知れません。しっかり準備をしましょう。