不老不死、あり得ないことではないのか?

コロナ騒動のなか、「不老不死なんかあり得ないので、騒ぎ過ぎだよね」と言ったら、同級生から「本当に不老不死はあり得ないのか?あるんじゃないか?」と逆質問されました。

 

彼の話す根拠は、「平均寿命が毎年伸びているが、その伸びが止まる様子はみえないし、どこかで止まるという証拠もない。だから、最後には、人間は不老はともかく、不死にはなるはずだ」というものです。あなたはどう思いますか? 

日本人の平均余命(最新:2019年まで)
日本人の平均余命(最新:2019年まで)

わたしたちが生まれた1960年の日本人男性の平均余命、つまり当時の平均寿命は65歳でした。平均寿命というのは、そのときゼロ歳の人の平均余命です。未来を予測して求められるものです。実際に、正確な計算はできませんが、おそらく我々世代の寿命はこの予測を超えていくと思います。

 

確かに、彼が言うように、日本人の平均寿命は右肩上がりです。どこかで止まるようにも、見えません。新型コロナウイルスにさえ、感染しなければ、高齢者でも死ななくなるのでしょうか?遠い将来には、人の寿命は無限に伸びるということなんでしょうか?

 

個人としての人間の寿命も、やはり伸びています。現在までで検証されている最も長生きした人は、フランス人のジャンヌ・カヌマンさんの122歳164日とされています(但し、最近では、少し疑問視されています。)

 

日本人で最長寿だったのは、2018年に117歳260日で亡くなった田島ナビさんです。(ちなみに、120歳まで生きたという泉重千代さんは、実際はもっと若かったようです)

その田島さんの記録を、現在の世界で最長寿117歳243日の田中カ子さんが、あと17日ほどで超えて、日本歴代1位を更新する見込みです。

 

さて、1000年後には、人類は不死になっているのでしょうか?確かめることはできません。

 

※ちなみに、Excelグラフの近似線を線形近似で描いたのは、フェイクです。ごめんなさい。

実際は、日本人男性の平均寿命は85歳、女性の平均寿命も90歳を超えるようなことはないと予想されます。