料理というほどのものか?はともかく、”わかめむすび”は普通によく食べます。
わかめは最も一般的で、よく食べられる海藻です。おむすびも普通によく食べます。刻んだわかめをおむすびにまぶして食べるだけですから、どこにだってあると思っていました。ところが、ほぼ山口県限定の食べ方だったようです。
山口県で「うどん屋」といえば、「どんどん」です。萩市が本社ですが、山口県内に27店舗(+県外に7店舗)を展開しています。
どんどん1号店(萩市唐樋店)の開店が1971年ということなので、来年で50年になります。
どの店でも、最初にプラスチックの食券を購入するという、昔のドライブインのようなアナログな仕組みを続けています。どんどんのwebサイトをみると、これが最も早く料理を提供できる仕組みだそうです。
確かに、そういわれると、そうかも知れない。
うどん+おむすびは、定番の組み合わせですが、山口県では”わかめむすび”の割合がかなり高いと思います。どんどんに限りません。
”わかめむすび”をつくるのは、今ではとても簡単です。おむすびに、わかめをまぶしたらよいです。
まぶすわかめの定番が、井上商店の「しそわかめ」です。もちろん、他にもたくさんお店があります。
昔は、それぞれの家庭で、わかめの芯をとったものを、稲わらにくくって干した後に、裁断してつくっていたそうです。
田植えや稲刈りのときの、弁当用につくられ、普及していったということです。
そんなわかめですが、山口県で獲れる量が減っています。
わかめが育つには、冬場の海水温が14℃以下になることが必要だそうです。温暖化の影響を受けて、海水温は上昇しています。
わかめは、もともと日本海側では、北部九州・佐賀県あたりから山口県が南限でした。今の山口県では、冬場の水温14℃以下に当てはまる面積が、かなり減ってきているようです。
そんな苦境も乗り越えて、長年親しんだ料理?は続いていくでしょう。
山口県のソウルフード”わかめむすび”を試しに、おいでませ、山口へ!