立秋からは肺を養生する

今日は立秋です。梅雨が明けたばかりですが、早くも秋を迎える時期になりました。

 

夕方ジョギングしていると、7時半前にすっと暗くなります。秋の日は釣瓶落としといいますが、まだそこまでではありません。それでも、6月・7月と比べれば、急いで日が暮れているように感じます。季節は確実に回っていきます。

 

今日は立秋
今日は立秋

まだまだ暑さは続くのですが、それでも立秋を境にして、涼しい空気も入ってきます。

 

陰陽五行説で言えば、立秋からは、陽の気が収斂していき、陰の気が発散していきます。人の体も、陽の旺盛から陰の旺盛に次第に変わっていく時期です。

 

漢方医学では、秋の養生は肺に適応しているといいます。ちなみに、春は肝臓、初夏は心臓、盛夏は脾臓、秋は肺、冬は腎臓です。

 

肺の志は憂いです。憂いは肺を傷つけやすく、肺が傷つくと身体の耐性が弱まり、悲しみの情緒が起きやすくなります。秋の季節は、憂いを持たず、安寧にして、気持ちを落ち着かせ、肺の気を清くすることが養生の道とされます。

 

秋の養生をまとめます。(チャイナネットの漢方医学から)

1.精神の養生

心を静かにして、伸び伸びした気持ちを持つ。ひどく心配せず、感傷的にならない。何か問題があっても、一気に解決を目指すような激しい行動はとらない。自然の成り行きにまかせてみてもいいことかもしれない。

 

2.生活の養生

どんどん、空は高く、天気は爽やかになる。この時期は、特に早寝早起きを心がける。早寝は陽の気の収斂に順応し、早起きは肺の気を広げさせる。今のうちに、冬の寒さに対する、身体の適応力を高めるように努める。少し薄着のほうがよい。

 

3.飲食の養生

漢方によると、肺の気を収斂させるのは酸、傷つけるのは辛。この時期は、できるだけ辛いものを少なめにして、酸味のある果物、野菜をより多く食べるのがよいとされる。また、冷たいものを食すのも、早めに減らしていくとよい。

 

4.運動の養生 

秋になると、さまざまな運動をするのによい時機になる。積極的に身体を動かすのがよい。また、肺を守り身体を丈夫にするよう、毎朝、ゆっくり深呼吸するとよい。