ちょっと必要があって、ビジネスマン向けの心理学の本を斜め読みしていました。
2009年に出版された本ですが、成功している投資家としてドナルド・トランプ氏が紹介されていました。トランプ氏は投資をする際に2つの質問を自分にするそうです。一つは「最悪の場合、どんなことが起きるか?」、もう一つは「わたしは、それに対処できるか?」です。
この当時、トランプ氏は自分がアメリカ大統領になることを予見していたでしょうか?
また、コロナ禍に見舞われることを予想していたでしょうか?
トランプ大統領にとって、政治もビジネス(つまり投資)の一つという指摘が常にあります。それは、きっと正しいのでしょう。
そうであれば、トランプ大統領は、コロナ禍に対しても「最悪の場合、どんなことが起きるか?」を考えたはずです。そして、それに「対処できるか?」をです。
ビジネス(投資)において、予め最悪の場面を想定しておき、対処することができれば、自ずと利益が出ます。
逆に言えば、失敗する経営者(投資家)は、それを怠っていたということです。
コミュニケーション心理学では、自分との対話をすることが大事です。トランプ氏は、誰かに「最悪の場合、どんなことが起きるか?」と訊ねたわけではありません。自分自身に問うたのです。「わたしは、それに対処できるか?」も同じです。
全ては、自分への質問からはじまります。
新型コロナ騒動で、既に業績が悪化している事業者さんも多いです。これから、一層悪くなりそうな事業者さんもあります。
そんなときには、トランプ氏にならって、自分とのコミュニケーションをしてみましょう。自分に質問してみれば、答えが見つかることもよくあることです。
「最悪の場合、どんなことが起きるか?」
「わたしは、それに対処できるか?」
アメリカでは、15万人以上が亡くなったのですが、トランプ大統領の自信は揺るぎないです。