富士山が噴火するリスク?もちろんあります

富士山が最も最近に大噴火したのは、1707年のことです。310年余り経ちました。

 

宝永の大噴火といわれ、南東山腹(宝永火口)から噴火しました。噴火は16日間続き、房総半島までの広い範囲で、黒煙、噴石、空振、降灰砂、雷が襲いました。関東平野全体に達した17億㎥の降灰が、家屋や農地を埋めました。農産物への被害に加えて、各地で降灰が河川に堆積して水害も発生させました。餓死者が多数でました。

 

富士山 宝永火口
富士山 宝永火口

地球の大地の歴史から考えれば、300年はあっという間です。現在は、たまたま富士山が噴火していない時期に当たっているということかもしれません。

 

歴史上にわかっている富士山の噴火は、現在から遡ると、以下のようになります。

1707年(313年~)宝永噴火

1511年(195年前)

1435年( 76年前)

1083年(352年前)

1033年( 50年前)

999年( 34年前)

937年( 62年前)

865年( 72年前)貞観噴火

800年( 64年前)延暦噴火

791年( 10年前)

だいたい、100年に1回くらいは噴火していたのです。300年以上もお休みしているのは、ちょっと珍しいことのように見えます。もちろん、そう見えるのは人間の考える時間軸でのことで、富士山からすれば意味のないことかも知れません。

 

日本で噴出物が10億㎥を超える大噴火は、宝永噴火(1707年)の後では、1739年の樽前山、1779年の桜島、1880年の磐梯山、1914年の桜島の噴火と続きますが、その後100年以上発生していません。

 

さて、富士山にもハザードマップがあります。

富士山火山防災協議会のwebサイトにリンクします
富士山火山防災協議会のwebサイトにリンクします

不吉なことを言うわけではありませんが、富士山が宝永噴火レベルの大噴火をすると、東京を含めて首都圏機能が麻痺します。

いまのところ、仮に富士山が噴火するとしても、次の噴火は小規模だろうと予測されているそうです。しかし、なかなか予想通りにいかないこともあります。

 

準備はしておかなければなりません。