新型コロナ禍ですが、熱中症を避けるためには屋外で、且つ他人と1~2mの距離があるのであれば、マスクを外すように指導されています。
熱中症で亡くなる人の数は、年によって大きく変動します。2019年のデータが公開されていませんが、熱中症での死者数が多い年は2010年の1731人・2018年の1581人などです。一方で2009年には249人・2014年には529人など、死者数の少ない年もあります。
これは、夏の気温に影響されています。過去10年間で、2010年は最も暑い夏(+1.41℃)で、2009年が最も涼しい夏(-0.26℃)でした。
気象庁の3か月予報によると、今年の7月から9月は、全国的に平年より気温が高くなる予想です。特に、西日本ではより気温が高くなりそうです。
大雑把につかめば、日本で1年間に熱中症で亡くなる人が1000人です。重症者となる人が1万5千人から2万人、病院に運ばれる人は10万人から15万人で、うち5万人から10万人は救急車で運ばれています。
熱中症で注意が必要なことは、最も暑くなる8月よりも7月のほうが被害が大きいことです。暑さに身体が馴れていないことが原因です。早めの準備が大事です。
熱中症による死者も高齢者が多いです。死者の80%弱が65歳以上の高齢者、60%強が75歳以上の後期高齢者です。熱中症のリスクを避けるには、屋外でのマスクの着用を適切にコントロールすることが必要です。
2017年と2018年の2年間で高齢者人口10万人当たりの熱中症死亡者数を都道府県別に並べてみました。
1位:沖縄県(15.3人)、2位:大阪府(11.4人)、3位:和歌山県(10.8人)、4位:愛媛県(9.8人)、5位:岐阜県(9.7人)、6位:富山県(9.5人)、7位:広島県(9.4人)、8位:奈良県(9.2人)、9位: 徳島県(9.1人)、10位:東京都(8.8人)、11位:岡山県(8.8人)、12位:兵庫県(8.7人)、13位:香川県(8.3人)、14位:静岡県(7.7人)、15位:鹿児島県(7.3人)・・・19位:山口県(6.2人)。
大阪府・和歌山県・兵庫県、広島県・岡山県、愛媛県・徳島県・香川県と、瀬戸内海沿岸の府県が上位にランクされています。要注意です。